腎臓(Kidney)・膀胱(Bladder)について
今回は、泌尿器系回りについて学びたいと思います。
腎臓は細かいものが多く、覚えるのが大変そうですが、頑張りたいと思います。
腎臓(Kidney)
腎臓は後腹膜空内にある1対の臓器で脊柱の両側にそれぞれあります。
高さ的には、第12胸椎~第3腰椎あたりまでです。
尿の生成(濾過)
腎臓の役割は尿を作ることですが、その構造をネフロン(nephron)と言います。
ネフロンは、腎皮質内にある腎小体と尿細管から構成されています。
さらに、腎小体は糸球体とボーマン嚢から構成されています。
糸球体には1本の輸入細動脈が入り、内部で毛細血管に分岐し、再び合流して、1本の輸出細動脈になります。
ボーマン嚢は原尿を貯めておくところになります。
尿は、糸球体⇒近位尿細管⇒ヘンレループ⇒遠位尿細管と流れ、集合管に合流します。
このときに、原尿の99%が再吸収されます。
少し役割がわかりにくいのでまとめてみました。
腎小体 ⇒ 糸球体 + ボーマン嚢
糸球体 ⇒ 原尿を作ります。メサンギウム細胞・内皮細胞・基底膜・糸球体上皮細胞・ボーマン嚢上皮細胞から構成される。
ボーマン嚢 ⇒ 原尿を貯めておくところ(タンパク質濃度以外は血漿と同じ成分)
近位尿細管 ⇒ ナトリウム・水・ブドウ糖・アミノ酸の再吸収
遠位尿細管 ⇒ 抗利尿ホルモンにより、集合管での水の透過性亢進(水の再吸収)
メサンギウム細胞 ⇒ 糸球体の毛細血管の維持と糸球体の機能調節
まとめてみてもよくわかりません(笑)
ホルモンについて
続いて、腎臓関連でのもう一つ重要な役割である、ホルモンの生成、分泌についても学んでみます。
腎臓
エリスロポエチン:低酸素状態に反応して、骨髄造血を刺激する。⇒赤血球を作る。分泌が減ると貧血になる。
ビタミンD3:腸管、腎尿細管でのCa吸収を亢進させる。⇒骨を丈夫にしようとする。
レニン:遠位尿細管でナトリウムの吸収を促す。
脳下垂体後葉
抗利尿ホルモン(ADH=Antidiuretic hormone):腎臓に水の再吸収を促す。不足すると尿崩症になる。=バソプレシン
副甲状腺
副甲状腺ホルモン(PTH=parathyroid hormone):腎尿細管でのカルシウムの再吸収を促進し、リンの再吸収を抑制する。=パラソルモン
副腎皮質
アルドステロン:ステロイドホルモン。ナトリウムの再吸収、カリウムの排泄を行う。
アンドロゲン:副腎性男性ホルモンを分泌する。
副腎髄質
アドレナリン:血圧上昇、心臓刺激を促す。
こんな感じのものがあります。繰り返し覚えるしかなさそうですね。
膀胱(Badder)
腎臓は難しかったのですが、膀胱はそんなにないです。
膀胱は尿を貯めておく平滑筋の嚢になります。
尿が200mLたまると尿意がおこり、500mLで反射的な放尿がおきます。
腎臓とは尿管で結ばれています。
神経との関係は
- 膀胱内括約筋の弛緩⇒副交感神経(骨盤神経)が作用している。
- 膀胱内括約筋の収縮⇒交感神経(下腹神経叢)が作用している。
- 膀胱外括約筋の支配⇒体制神経(陰部神経)が作用しており、これは随意神経になります。
生殖器について
生殖器についても、さらっとだけ学びます。
女性生殖器
女性生殖器は膣、子宮、卵管、卵巣からなります。
受精は、卵管内で行われ、受精卵は子宮に移動します。
卵巣(Ovary,Ovarium)
卵巣は、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを出します。
- 卵胞ホルモン(エストロゲン)は子宮内膜を増殖させます。
- 黄体ホルモン(プロゲステロン)は、子宮内膜を成熟させ、着床に適した状態に整えます。
男性生殖器
男性生殖器で作られる精子は、精巣上皮で作られ、精菅から精嚢へ輸送され蓄えられます。
精巣(Testis)
男性ホルモン(アンドロゲン)の一種であるテストステロンの分泌を行っています。
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