「病院の事務で働きたいのですが、働く上でパソコンのスキルはどれくらい必要ですか?」
という質問を時々受けます。
そこで今回は、病院の事務員として働く上で必要なPCスキルについてお話したいと思います。
これから就職を考えている方や、専門学校等に通われている方の参考になればと思います。
病院の事務として働く上でPCスキルってどれくらい必要なの?
病院の事務員として働きたいとなった場合、どれくらいパソコンが使えればいいんですか?
そうだね~。じゃあ今回は病院事務員において、どれくらいPCスキルが必要なのかについて話してみようか。
※私は2つの総合病院で働いた経験がありますが、その中で感じたことなので、私の主観が入っていることをご了承ください。
病院事務の役割と仕事内容について
と…その前に病院の事務員といってもいくつかの分野に分かれているからそこから説明するね。一応どんな種類の業務があるのかわかっていた方がいいと思うから。まず、簡単にまとめてみたので下記を見てほしい。
- 医療事務 ⇒ 受付・会計・レセプトなどを主に行う。
- 医師事務作業補助 ⇒ 医師の指示のもと、処方や検査のオーダー・カルテ記載などの事務作業を行う。
- 地域連携 ⇒ 紹介患者の受け入れや入退院の支援を行う。専門職としてMSWがいる。
- 人事 ⇒ 採用活動や給与計算などを行う。
- 経理 ⇒ 病院におけるお金の流れを管理する。
- 情報システム ⇒ サーバやネットワーク・医療情報システムの管理を行う。
- 企画・経営 ⇒ 病院の経営方針を決めたり、企画を行ったりする。
- 広報 ⇒ 広報活動を行う。病院のホームページ作成や地域への自院の紹介などを行う。
- 資材・用度 ⇒ 病院で使用する物品を調達・管理する。
- 設備 ⇒ 病院の建物やインフラ(水道・電気等)を管理する。
こんな感じの部署や業務に分かれているよ。
こうやって見てみると、思ったより多くの分野に分かれていますね。
うん。おそらくこの記事を見ている人は医療事務や医師事務作業補助を目指している方が多いと思うから、今回は医療事務においてどれくらいPCスキルが必要かを中心に見ていくけど、上記の部署や業務内容があることも頭に入れておいてくれたらいいかな。これらの部署でも同程度(場合によってはそれ以上)のPCスキルが求められるから。
わかりました。
医療事務を例にどれくらいのPCスキルが必要か考えてみる
じゃあ、医療事務の業務を中心に考えてみようか。りんちゃんはどれくらいPCでの作業ができればいいと思う?
そうですね~。最近は多くの病院で医療情報システム(電子カルテ)が導入されていて、少なくても医事・会計システム(医事コン)は導入されている病院がほとんどなので、最低でもマウスとキーボードを使用してアプリを立ち上げたり、文字の入力ができる必要があると思います。
そうだね。最低ラインとしてそれぐらいは必要だね。医療事務の場合、受付・会計・レセプトなどは専用の医療(病院)情報システムを使用し、入力や操作を行うのでそれぐらいはできないと仕事にならないからね。
これはあくまで最低ラインのお話だけど、他にはどんなことができたら望ましいかな?
他には、Office製品(Microsoft Office)が使いこなせれば、重宝されそうですね。よく医事課のスタッフさん(医療事務)が、医療情報システムで入力した情報をcsvファイルに落として、資料を作っていたりするのを見かけるので。
うんうん。医療事務は受付や会計以外にもデータを出す仕事が多くあるので、Microsoft Office(特にExcel)についてはある程度触れるようになっていた方がいいかな。具体的なレベルで言うと、2つ以上のデータを関数などで結合させて1つの統計データを作成したり、それらの結果からグラフを作ったりするぐらいはできた方がいいかな。
確かに、入院患者数などの医事日報や外来患者や救急患者の統計などをはじめにたくさんの統計資料を作られていますもんね。
そうだね。特に医事課(医療事務)は、お会計やレセプトを行う部署ということもあり、ほぼ全ての診療行為のデータが集まる部署だからこういった統計データを出してほしいという依頼がよく来るんだよね。なのでExcelが使いこなせると重宝されるから、病院の事務員を目指す方は勉強してみて損はないと思う。
まとめ
病院の事務員を目指す方は、最低限マウス・キーボードの操作(ブラインドタッチ)ができた方がいいです。
また事務員の仕事として頻繁に資料作成業務が発生するので、Microsoft Office(中でもExcel)は使いこなせるようになっているといいかと思います。
ちなみに、私は学生のときに何となく受けて合格した記憶があるので(10年以上前…)、そこまで難しい試験ではないと思います。
コメント