医師事務作業補助者って?
ということで今回は医師事務作業補助者のお話になるよ。医師事務作業補助者とは、病院やクリニックで働く主に医師の診療補助を行う事務員さんのことだよ。ここ数年でかなり認知度も広まってきた印象があるかな。
診察室に伺うといらっしゃる事務さんのことですね。
うん。医師事務作業補助者は医療事務と同じように事務員だから就職条件に国家資格は不要だけど日本医療教育財団などが行なっている認定資格があるよ。
なるほど。ところで女性が多いイメージですが、男性でもなれたりしますか?
男性でも問題ないよ。実際なってる人もいるしね。
需要はあるの?
そういえば病院の募集でも医師事務作業補助者を募集しているところが多く見受けられますよね。
うん。なんでかというと、冒頭で述べたみたいに医師事務作業補助者は医師の診療支援を行うことが主な仕事になるんだ。近年多忙を極める医師にとって、診察以外の事務的作業は大きな負担となっていて医師の負担を軽減して本来の業務(医療行為)に専念・集中できるように。ということで広まってきたんだ。
確かにニュースでも医師の働き方について取り上げられてることも多いですもんね。
採用するメリットは?
次に医師事務作業補助者を雇うメリットについてだけど、さっきいった医師の業務負担軽減の他に病院側にもメリットがあるんだ。それが診療報酬として算定が可能になるんだ。
そのお会計の金額のベースは、国で決められております。
1日入院すると、○点(円)、手術は○点(円)といった感じです。
そうしたお会計の中に医師事務作業補助体制加算というものを加えることができます。
診療報酬改定の度に点数もあがっており注目の加算となっております。
理解できました。診療報酬の1つとして加算算定できるんですね。医師事務作業補助者は具体的にはどんなお仕事をするんですか?
具体的にはどんなお仕事をするの?
具体的には
●診断書・紹介状の作成
●電子カルテへのカルテ入力
●処方・検査・処置のオーダー
●診療予約
●診療データの整理
●カンファレンスの準備や資料作成
などがあるよ。あくまで診療支援だからこれらの行為を行ったあとに、最終的に医師のチェックが必要になるけど、代行入力・作成を行うだけでもかなり医師の業務軽減が行えるんだ。
ちなみに1つ注意点があるんだけど、医師事務作業補助体制加算を算定している場合、医師事務作業補助に従事しているスタッフは診療支援以外の業務は行ってはいけないんだ。
だから、受付業務、お会計、レセプト作成、DPCコーディングなど医事部門が行う業務もNGだよ。
診療支援に関わる業務以外は全くだめなんですね。
なるために必要なことは?
最後に医師事務作業補助者になるために必要なことだけど、最初に言った通り、国家資格は不要だよ。だけど、医師や看護師、その他医療従事者や患者さんとも話す機会が多いから、円滑なコミュニケーションが取れることが大事になってくるね。また、入職してからは業務をする上で最低限必要な医療知識の習得が必要になってくるから継続して勉強することも大事になってくるね。
まとめ
今回は医師事務作業補助者さんの業務内容や加算要件を簡単にまとめてみました。
以下おさらいになります。
- 医師事務作業補助者に国家資格は不要。
- 活躍するためには、円滑なコミュニケーションが取れることと、継続して勉強できることが大事。
- 医師事務作業補助体制加算を取る場合、医師事務作業補助者は専従でないと(医事業務等を行っては)いけない。
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