サーバーって何?
先輩~。看護師さんから「システム担当の人がよく言ってるサーバーってそもそもどんなものなんですか?」って質問を受けました。
私も頭では理解しているつもりなんですが、いざ説明しようと思うとなかなかうまくできなくて…
サーバーの説明かぁ。じゃあ今回はサーバーについて勉強してみようか。
はい!
そもそもサーバーって?
僕らシステム担当がサーバーって聞くと、ADサーバーやWebサーバーなどを思い浮かべると思うけど、サーバーの意味を調べてみると
①スポーツなどでサーブをする側の人。(テニス・バレーボールなど)
②飲食物を給仕するため用いる道具。(コーヒーサーバーなど)
③クライアント側のコンピュータからの要求に応じてサービスを提供するコンピューターのこと。
と複数あるみたいだね。
ここから解釈できるのは、何かを提供する人 or 物という意味でいいと思う。
そして僕らがよく言ってるサーバーは③のことだね。
例を出してみると、例えばWebサーバーの場合
りんちゃんが「https://nakoa.info」というホームページを見たい場合IEなどのブラウザで検索するよね?それがクライアントからのリクエストにあたるね。
それに対して、ホームページが保存されているWebサーバー側でhttps://nakoa.infoというページをクライアントPCのブラウザに返す。といった動きがされているんだよ。
確かにサーバーはクライアントPCの要求に対して必要なサービスを提供する動きをしていますね。
サーバーに求められる機能について
続いてサーバーに必要な機能だけど、どんなことが必要だと思う?
んーと…クライアントからの要求がいつ来るかわからないので、24時間365日起動している必要がありますよね。
その通り。もしなんらかの障害が起きても継続して動かし続けれるようにすることと、メンテナンスなどでサーバーを落としたりする必要があるときも時間を極力短くしないといけないね。これが、よく言われる情報セキュリティの3要素にうちの「可用性」にあたるね。そうだ!情報セキュリティの3要素が出てきたからついでに話すと他の2つもサーバーにとってはとても重要になってくるよ。何かわかる?
最近勉強したので覚えています!「機密性」と「完全性」ですよね。
正解!意味も言える?
えっと…
機密性は正当な権利を持った人だけがシステムにアクセスできるようにすること。
完全性は情報や情報の処理方法が正確かつ完全である(改ざんされていない)ことを保護すること。ですかね?
大正解!この2つに関してもサーバーにとってはとても重要なので何か設定を行うときは頭の片隅に入れといて思い出してね。
よくあるサーバーの種類について
わかりました。
ところでWebサーバーでの例はすごくわかりやすかったのですが、他にはどんな種類のサーバーがあるんですか?
そうだね。他にいくつか紹介するとこんな感じかな。
サーバー | 役割 |
---|---|
SSLサーバー | SSL証明書を使用し、暗号通信を行うために必要なサーバー。 |
DNSサーバー | ホスト名やメールアドレスに含まれるドメイン名からIPアドレスなどの解決(名前解決)を行うサーバー。 |
データベースサーバー | データベースがインストールされて動かされているサーバー。 |
NTPサーバー | 正しい時刻情報を取得し、配信するサーバー。 |
FTPサーバー | FTPを使用してファイルの送受信を行うサーバー。 |
メールサーバー | メールの送受信を行うために必要なサーバー。メールの送信や配送を行うSMTPサーバーやメールを受信するためのPOP3サーバーなどが入っている。 |
いろんな種類のサーバーがあるんですね。
うん。ここに出したのはほんの一例だからもっとたくさんのものがあるよ。また、1つのサーバーに複数の役割を持たせることもできるよ。例えばデータベースサーバー兼、NTPサーバーとかね。複数の機能を持たせる場合はセキュリティ面や用途についてもよりしっかりと考えて構築する必要があるから導入を依頼する業者さんなどとしっかり打ち合わせして決めていく必要があるね。
なるほどぉ。勉強になりました!
まとめ
- サーバーとは「クライアント側のコンピュータからの要求に応じてサービスを提供するコンピューターのこと」
- 情報セキュリティの3要素(機密性、完全性、可用性)が大事
- サーバーにはいろんな種類(機能)がある
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